4月14日(金)から16日(日)の3日間にわたって開催されたコーチェラ・フェスティバル。ネット中継で日本でも観ることができたコーチェラの見所をビルボード誌が伝えている。さらにその記事を厳選し、コーチェラ公式インスタグラムアカウントの写真も織り交ぜ、コーチェラでしか観ることができない貴重なコラボレーションや意外なアクト、迫力の演出をこのタイミングでDAY3を振り返りたい。
DAY3・16日(日) ※日本時間は17日(月)
15時30分にサハラ・ステージに登場したスケプタ。イギリスを代表するグライムMCで、ステージにイギリスの公衆電話ボックスを設置してパフォーマンスを繰り広げるという徹底ぶりを披露した。ドレイクの『モア・ライフ』での活躍からアメリカでも注目される中、絶賛を呼んだ昨年の『Konnichiwa』から"That’s Not Me"、"It Ain’t Safe"、"Shutdown"などのヒット曲をたたきつけた。"It Ain’t Safe"ではエイサップ・モブのエイサップ・バリことヤング・ロードも登場して客演を披露した。
同じサハラではスケプタに続いて躍進目覚ましいリル・ウージー・ヴァートが登場。先月ヒットとなったシングル"XO Tour Llif3"を引っ提げてのステージで、"You Was Right"、"Money Longer"などのミックステープ収録曲で観客を沸かした。また、自身の注目を呼ぶきっかけとなったフューチャーの"Too Much Sauce"やミーゴスの"Bad and Boujee"などの共演曲も披露した。
一方、ダンス・テントのドゥ・ラブでは16時から17時台にかけて若干17歳でスクリレックスとのコラボレーションもこなしている期待の星のDJ、Whethanが観客を沸かすことに。"Can’t Hide"、"All You Ever Talk About"ではそれぞれにヴォーカルを提供したアッシュやOliver Treeが登場したが、さらにWhethanは4月27日にリリースされるニュー・シングル"Love Gang"でチャーリーXCXをゲスト・ボーカルに迎えていることを発表し、この曲も披露した。
18時台にゴビ・ステージに登場したイギリスのシンガー・ソングライターのジャック・ガラットはその卓越したマルチ・ミュージシャンっぷりを存分に披露し、ファーストアルバム『フェーズ』からのヒット曲"Worry"ではドラム・パッドとギターの間をせわしなく行き来する展開となり、曲の締めのギター演奏では観客の大歓声を引き出した。自身のインスタグラムにその様子を投稿している。
メインのコーチェラ・ステージでは2月に来日したDJデュオ・コラボ・ユニットのポーター・ロビンソン&マデオンが登場した。ふたりのコラボレーション・トラック"Shelter"で幕を開け、以降はふたりによるマッシュアップとお互いの楽曲のリミックスの応酬が繰り広げられた。
20時台のアウトドア・シアターでは映画音楽の作曲家として有名なハンス・ジマーがオーケストラを率いて登場。『インセプション』、『ライオン・キング』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』、『グラディエーター』という名作揃いの作品からの自作曲を圧倒的な迫力で披露した。また、『グラディエーター』セクションの最後にはファレル・ウィリアムスがゲストとして登場し、"Freedom"を披露。なお、ハンス自身は大半はギターを弾いていたという。
21時台に入ってメインに登場したのはロード。3年ぶりのコーチェラ登場で、しかも6月16日には新アルバム『メロドラマ』のリリースを控えてるという絶好のタイミングだ。13曲披露したセットの中でも、新作『メロドラマ』からはすでにシングルとしてリリースしている"Green Light"、"Liability"のほか、2日前にライブで公開した"Sober"、さらにこの日初めて"Homemade Dynamite"と"Melodrama"が演奏された。
一方、ロードと同時刻のモハーヴェ・ステージでもファーストアルバム『スウィートセクシーサヴェージ』を3月にリリースしたケラーニが会場を目一杯盛り上げる出番を届け、サハラ・ステージではDJマシュメロのセットにブリンク182のトラヴィス・バーカーが登場してドラムを演奏する幕があり、マシュメロとトラヴィスのドラム・バトルも繰り広げられた。
ケラーニのインスタグラムに投稿された写真はこちら。
そして22時半過ぎにメイン・ステージに登場したケンドリック・ラマーがこの週のコーチェラを締め括った。『グッド・キッド、マッド・シティー』、『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』、『アンタイトルド・アンマスタード』からの楽曲をちりばめつつ、この2日前にリリースしたばかりの新作『DAMN.』から"DNA."、"ELEMENT."、"XXX."、"GOD."、"PRIDE."、"HUMBLE."を披露したのだが、最後の1曲は現在の交際相手との変わらない愛を歌った新曲の"LOVE."だった。
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