園子温監督の映画『愛のむきだし』が、2007年の撮影開始からちょうど10年を経た2017年に新たにリブート、J:COMでの配信・放送が決定した。

同作は主演のAAA・西島隆弘をはじめ、満島ひかり、安藤サクラらが出演し、国内外問わず数々の賞を受賞した。その上映時間は4時間（237分）。しかし、編集初期段階のファーストカットは6時間あったという。

そのバージョンを元に、未使用シーンを1時間以上復元し、全音楽・音響を再構築。さらにそれを、各話30分のテレビ仕様に再構成し、全10話のTVシリーズが完成した。このシリーズは2017年2月1日（水）～3月31日（金）の期間で配信・放送される。

園子温とプロデューサーらは以下のコメントを寄せている。

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【園子温（原案・脚本・監督）　コメント】
あの削除した台詞が、あの削除したシーンが、ついに帰って来た！あの名作が、8年ぶりに完璧な“ドラマ”になって帰って来ただけでも感動的なのに、久々に見るこの作品は、何もかもが今も新しい。役者達が活き活きと画面を走り抜け、完璧なハーモニーを奏でていた！

【谷島正之（企画・プロデュース）　コメント】
“むきだし”の最初の編集版は6時間あったんだ！」と、園子温が楽しげに話し出したのは、2016年の夏だった。その瞬間に、この企画が閃きました。よくある完全版映画として長くするだけなんて面白くない。民放では到底放送できないスピード感のある乱暴なテレビドラマになる！と直感しました。この傑作『愛のむきだし』をトランスフォームさせよう。映画ファンなら誰でも知っている、かつてコッポラやベルトルッチが“かの名作”でやった事を、日本映画前人未到の型破りな形式を、いま創り出そう。そして、この時代に相応しい鑑賞方法、プラットフォームとの組み方を同時に追求し、怒涛の制作期間に突入した。かくして、もう間もなくで、目の前に、あれ以上の衝撃と感動が、鮮やかに拡がります。

【梅川治男（プロデューサー/映画版プロデューサー）　コメント】
2007年の11月上旬からの撮影だった。企画、キャスティング、脚本、準備、撮影すべてにおいて色々問題があった。ただ脚本の面白さだけで皆のモチベーションが保てたと思う。「面白いけど長い」そんな脚本を少しでも短くする為に、園監督とはミーティングを重ねた。
最初の編集ラッシュで6時間を要した。正直大笑いしてしまった。3時間以内でないと上映ができない、という当時の条件があった事、その上で6時間版が面白かった事、なかばヤケクソで「園さん、これ映画ではなく連ドラにしてもいいですかー？」と言った所、園監督はすかさず笑顔で「いいよー！」と。2008年の春の出来事である。この幻の「愛のむきだし」が4Kになって甦る事ができた奇跡に感謝！！楽しんでいただければ幸いです！
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配信情報は以下のとおり。

●配信情報
『愛のむきだし【最長版 ザ・テレビショー】』
配信：J:COMオンデマンド
メガパック(【2K版】)／【4K版】
第1話～4話：2017年2月1日（水）配信開始
第5話～10話：2017年2月15日（水）配信開始

放送：J:COMプレミアチャンネル
第1話～4話：2017年2月4日(土)、2017年2月11日(土)　22:00-24:00
第5話～10話：2017年2月18日(土)、2017年2月25日(土)　22:00-25:00

詳細は下記URLよりご確認ください。
http://www2.myjcom.jp/special/4k/vod/#ainomukidashi