Oneohtrix Point NeverのEXシアター公演の感想

Oneohtrix Point NeverのEXシアター公演の感想
レビューなどでは爆音、轟音と書いている人が多かったが、僕にはまったく爆音とも轟音とも感じられなかった。ただただ美しいと思った。大衆の感情パターンをうまく起動させることで生み出す共同幻想的な美しさではなく、瞬間瞬間の音がダイレクトに与える刺激が脳内に描く美しさ、音そのものが発光しながら脳内に実在するような美しさ、それがOPNの音楽の本質であり、その美しさの純度とスケール感において、OPNをヴェイパーウェイヴやハイパーポップやエクスペリメンタルといった安易なカテゴリー分けで語ることはやはりできないのだと思い知らされた。
ミニチュアのステージとそこでプレイする自分の模型を動かしてスクリーンに投影する前でライブを繰り広げるという画期的なアイデアも素晴らしかったし、言うまでもなく研ぎ澄まされた曲の構成やサウンドメイキングは誰も到達できないレベルだった。(山崎洋一郎)
山崎洋一郎の「総編集長日記」の最新記事
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