インタビュー=杉浦美恵 撮影=草場雄介
各パートの音を立たせながら、全体のバランス感にも優れた「RS ONE」
まず「RS ONE」を体験してすぐに驚きの表情を見せたのはでらし。「すごく音が立って聴こえますね。特にボーカルがすごい。これはライブをしていてテンションが上がるはず。これを使えば、自分ももっと上手くコーラスできるような気がします」。ムツムロも「音の位置感、分離感が優れていて、各パートの音がはっきり聴こえますね。しかもフラットでバランスがよくて、すごく聴きやすい」と、その音の良さを実感。
使用感についても「ケーブルの抜き挿しもスムーズですね。イヤモニ特有の固さがなくて使いやすいです」とでらしが語る。このシリーズは、万が一ケーブルが切れてしまっても純正のケーブルが比較的安価で入手できるため、ステージ上でアグレッシブに動くバンドマンも安心だという。でらしは「ほんとにライブでよく切れるんですよ。自分はかなり動くので（笑）。ケーブル交換のハードルが低いのは嬉しいですね」と興味を示していた。
高音がクリアに聴こえる「RS THREE」。音楽やゲームへの没入感もアップ
そしてそのサウンドチューニングのみならず、イヤホン自体の装着感にも着目した。「装着していて気づいたんですけど、どちらもまったく違和感や圧迫感がないですよね。僕は家でもずっとイヤホンをしているので、耳が痛くなってくるのが嫌だったんです。でもこれは、今も装着しているかいないかわからないくらいに快適」と絶賛。ムツムロも「本番で使うことを考えたら、この軽さはかなり魅力的です」と語る。その軽さとは裏腹にポリカーボネート製のボディは堅牢。
さらに、ライブ時や長時間にわたる音源制作時に付着する汗や埃の侵入を防ぐために、コネクターとケーブルの隙間を極力作らないような緻密な設計も「MONITOR」シリーズの強みだ。そのスペックに比して誰もが手に取りやすい価格設定というのがまた大きな魅力。「今は、インディーズのバンドでも普通にライブハウスでイヤモニを使う時代ですからね。この価格で買えるなら導入モデルとしてすごくいいと思う。あと『RS ONE』は特に、耳コピしやすそうだなと思いました。それぞれの楽器がちゃんと聴こえるイヤホンだから、楽器を始めたばかりの子たちにも向いていると思います」と、初心者にもおすすめだと語るでらし。ムツムロは「ハンブレッダーズの音源もこれで聴いてみたらまた違って聴こえると思います。この『RS ONE』くらいのイヤホンで聴いてもらえると想定すれば、本来意図している音がリスナーの皆さんにもちゃんと届くと思うので、僕らも制作が楽しくなるし、嬉しいですね」と、リスナーの普段使いにも推奨したいと語っていた。
「MONITOR」シリーズはプロフェッショナルなライブ現場や音楽制作に適したスペックを誇るものだが、リスナーにとっても日常の音楽体験をより充実させてくれるイヤホンとして、とても使い勝手のいい名品だと言える。そして、ふたりが「バンドを始めたばかりの頃に出会いたかった」と口を揃えて語っていたように、このイヤホンは、今まさに音楽活動をスタートさせたばかりの人にとって、とても強い味方となるだろう。ぜひ一度その音の違いを感じてみてほしい。
Acoustune 「MONITOR」シリーズ
RS ONE（全3色／実勢価格：12,980円）
RS THREE（全1色／実勢価格：16,880円）
音質の高さに定評があるイヤホンブランドAcoustuneの新ライン「MONITOR」シリーズ。第1弾の「RS ONE」は、ステージモニターに重要な耐久性とモニタリング性能の高さをあわせ持つスタンダードな設計となっている。春らしい新色Sumireにも注目だ。シリーズ第2弾「RS THREE」は、曲制作に適したサウンドチューニングで、楽曲のサウンドクオリティを高めるスタジオモニターイヤホン。用途によってより最適な選択ができるのも嬉しい。
提供：株式会社ピクセル
企画・制作：ROCKIN’ON JAPAN編集部
