【インタビュー】極彩色ポップナンバー“アイライ”完成! 卓越したギターと歌の先に森 大翔が抱く「ハイパーミュージックマン」の理想像とは?

【インタビュー】極彩色ポップナンバー“アイライ”完成! 卓越したギターと歌の先に森 大翔が抱く「ハイパーミュージックマン」の理想像とは?

“アイライ”は……いろいろ考えながら、何も考えずに作ってます(笑)。違和感なく上質なものを作ろうと考えつつ、自分のいちばんピュアな音楽の感性を信じてる

──歌を歌ってギターを弾く人ってたくさんいますけど、卓越したギターと、素晴らしい楽曲と歌を、リアルタイムで目の前で体現してくれて、それが極上の音楽になっていく体験って──地道な熟練の結果であったとしても、やっぱり僕らにとっては魔法そのものなんですよね。

はい。

──DTMとかも含めて、音楽の作り方や演奏の仕方はいろいろありますけど、どれだけ緻密に音を積み上げても到達できない領域に、森さんの演奏はあるんだなあ……っていうのを実際にライブで感じたし、そんな森さんが自分から「ハイパーミュージックマンになりたい」とおっしゃっているのが、すごく腑に落ちたんです。そういう形でリスナーから求められていくのは、森さん的にも嬉しいこと?

そうですね。どんどん求められたいです。みんな、求めてくれ!っていう。もっとハイパーミュージックマンになるんで。僕ももっと頑張るし、メッセージももっとちゃんと届けたい……っていう気持ちがあります。

──その気持ちをフルオープンにしたのが“アイライ”でもあると思うし。手を差し伸べに行ったっていうレベルじゃなくて、両手を広げに行った曲っていう感じですよね。

広がってますね。足も広がってて、大の字で空飛んでるくらいの(笑)。僕が思い浮かべたのは──小学生の頃、学校にひとつラジカセがあって。そこから流れる曲に、特に音楽に興味ない小学生が「なんかいいかも」って惹かれるのって、素敵じゃないですか。その1曲になり得るかもしれないな、っていう近さ、人懐っこさ……肩を組んできてくれるような感覚を、自分でもこの曲に感じました。

──人懐っこさもあるし、TBS系『よるのブランチ』2月・3月エンディングテーマというタイアップにぴったりな、ポップでハイパーな曲でもありますよね。

この曲はすぐできたんですよね。何も考えないで……いや、いろいろ考えながら、何も考えずに作った、って感じですかね(笑)。音楽の中で違和感がないように、っていう自分のジャッジがあるんです。フックの部分も言葉もそうで、自分がちょっとでも「?」って思ったら「違う」っていうのは確定していて。違和感なく、なるべく自分の中で上質なものを作りたいっていう──プライドじゃないですけど、そういう気持ちがずっとあって。なるべく気持ちよく、自然に入ってくるものを作ろうとして、いろいろ考えつつ、自分のいちばんピュアな音楽の感性を信じて選んでいるっていう感じです。……朝に作った結果なのかもしれないですね。僕の中では、感覚がいちばん研ぎ澄まされているのは朝なんです。「これがいい」とか、「あれがしたい」「あれはしたくない」みたいな、ジャッジがいちばんできて。

──ミュージシャンって、夜に曲を作っている人が多い印象がありますけどね。

夜は……あまり好きじゃないです。朝、早起きして、散歩して、ヨーグルト食べて、“アイライ”ができました(笑)。

【インタビュー】極彩色ポップナンバー“アイライ”完成! 卓越したギターと歌の先に森 大翔が抱く「ハイパーミュージックマン」の理想像とは? - photo by 関口佳代photo by 関口佳代

新しい曲ができても「こんなもんかい?」っていう自分がずっといて。常に何かを生み出して、前の自分を超えたい、っていうワクワクがずっと渦巻いてます

──森さんが誰も見たことのないギターヒーローになってくれそうな期待感を、“アイライ”は強烈にかき立ててくれるんですよね。

見たことない人になりたいですね。好きなギタリストはいますけど、その人になろうとは絶対に思わないですし。なれないのはもちろんですし、なったとて……っていうのもありますし。自分がなれる森 大翔にならないといけない、っていうのがずっとあって。その森 大翔を探し続けている途中です。その過程にギターがあり、歌があり、何を歌っていくのかを考えた果てに“アイライ”に辿り着いたという……。だから、これからなんです!

──(笑)。現時点で無限の可能性が見えているけど、ご本人的にはまだ満足してない?

してないですね。今は……走りたいですね。日頃、そういう気分になるんですよ。「うわあっ!」っていうパッションを、新鮮なうちに音楽に向けて、成長していけたらいいですね。今、新しい曲もどんどん作りつつあるんですけど、曲が揃っても、また作りたくなるんですよ。「こんなんじゃないよね?」「こんなもんかい?」っていう自分がずっといて。まあ、そうじゃないと音楽はやってないと思うんですけど。常に何かを生み出して、ちょっと前の自分を超えたいっていうことに対してのワクワクと楽しみがあって……そういうものがずっと渦巻いています。

──「自分はこんなんじゃない」を、新しい曲を作ることで試そうとしている?

そうです。“アイライ”も、これからリリースですけど……こんなんじゃないですもん(笑)。「僕はまだまだできる!」って、自分がいちばん思ってるんですよ。まだいけます!

──それだけの加速感で生きていれば、1stワンマンの細かいディテールは忘れちゃいますよね(笑)。

忘れますねえ(笑)。あの日の森 大翔とは、全然別人だと思ってます。そのくらいの気持ちで、日々生活しているので。北海道から上京して、音楽をやりたい、続けていきたい、もっといろんな人に聴いてほしいっていう気持ちがあって。満足したら……試合終了っていうことで(笑)。

──(笑)。JAPAN JAM 2024への出演も決定しましたが、フェスへの意気込みはどうですか?

フェスは、森 大翔を知らない人に聴いてもらえるチャンスじゃないですか。そのチャンスを、絶対に掴み取らないといけないなっていう、狩人の気持ちです。「やーっ!」ってたくさん狩れるように、これからの一分一秒を大切に、成長していきたいと思います。

【インタビュー】極彩色ポップナンバー“アイライ”完成! 卓越したギターと歌の先に森 大翔が抱く「ハイパーミュージックマン」の理想像とは? - photo by 関口佳代photo by 関口佳代

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