自分のバイブスを入れたリリックをお茶の間のみんなに聴いてもらいたかったっていうのが、ラッパーとしての正直な気持ちっす（kZm）

──スリリングな展開を遂げますし、奥行きの深いサウンドの響きを楽しめる楽曲にもなりましたね。

佐藤　2曲を合わせつつ盛り上がりを作っていくのがとても難しい構成だったんですけど、「落ちサビみたいな感覚で“水星”を聴けるように持っていけばいいかもね？」っていうことをChakiさんと話し合いながら、歌い方やトラックを微調整していきました。これが功を奏して、すごくいいマッシュアップになったと思います。

──既存の曲を再構築して新たなものを生み出すという点だと、サンプリングもマッシュアップに通ずるものがある手法ですよね？ kZmさんの曲から挙げるならば“Aquarius Heaven”は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの“ラストシーン”をサンプリングしていたのが印象的でした。

kZm　俺にとってもサンプリングっていう手法は、当然手札の内に常にあるものなんですよね。こういうのって「既存のリリックをカバーする」ってことだけじゃないんです。今回のマッシュアップに関しても自分のバイブスを入れたリリックをお茶の間のみんなに聴いてもらいたかったっていうのが、ラッパーとしての正直な気持ちっす。

──マッシュアップって面白いですね。異なる曲の要素が合わさることで、思ってもみなかった新たな世界が生まれるわけですから。

kZm　文化っていうものは音楽、ヒップホップに限らずそういうことの連続なのかなと思います。

佐藤　「“今夜はブギー・バック”と“水星”って合わせられるの？」と私も最初は思いつつも、「考えてみれば確かに！」という驚きと納得が今回の制作の中であったんです。このような形で自分もマッシュアップに関わることができたのが嬉しいです。

──マッシュアップの面白さはどういう部分にあると、今回の制作の中で思いました？

佐藤　コードワークってもう色んな楽曲で使われ尽くしていると思うんですけど、そこを逆手にとっているっていうことなのかもしれないです。たとえば似たコード進行の楽曲などを混ぜ合わせることで、それぞれのメロディや歌詞の独自性がより引き立ったりするのがマッシュアップの面白い部分なのかなと思います。あと、メロディに対して新しいコードを当てたりもできますし。そんな風に遊びがあるところがマッシュアップの良さですね。

「ほろよい」は自宅でまったりとしながら飲みたいです。キャンプとかもよさそう（佐藤）

──今回の楽曲が流れるCMは「ほろよい飲んでなにしよう？」篇ですが、「ほろよい」を飲みながらしたいことはあります？

佐藤　ネトフリチルしながら飲みたいですね。映画館気分で、ポップコーンがあるとさらにいいかも。映画を観ながら「ほろよい」とか、自宅ならではの楽しみ方ですね。「なんとなくお酒が飲みたいけど、あまり強いのは飲みたくないな」とか「リラックスした気分で飲みたいな」って時とか。そんな時にぴったりなのが「ほろよい」なのかなと思います。自宅でまったりとしながら飲みたいです。キャンプとかもよさそう。

──ゆっくりと自宅で過ごす時間って、すごくいいものですけど、そういう中で創作のイメージが浮かぶことはありますか？　たとえば「ほろよい」とともに過ごすいい時間が、何かしらのきっかけになったり。

佐藤　「仲間と夜の散歩をする」みたいな気分の曲を作ってみたいですね。普段張っているバリアが解けて、飾らないムードになるような感じというか。夢の中にいるような、明け方には少し寂しくなるみたいな……そんなイメージが湧きそうです。

──お酒を飲みながら音楽を楽しむ時間も生活に潤いを与えてくれますが、「ほろよい」を飲みながら聴きたい音楽はありますか？

佐藤　Friday Night Plansの“Fall in love with you in every 4AM.”とか、いいでしょうね。

kZm　聴くんだったらもちろん今回作ったマッシュアップですよ。

──フレーバーの種類がものすごくたくさんあるのも「ほろよい」の魅力ですが、気になっている商品はありますか？

佐藤　「グレフルソルティ」が気になっているんですよ。今度飲んでみたいです。

kZm　俺、白いやつが好きですね。

──「白いサワー」ですか？

kZm　そう！ あれ、美味しいですよね。　

──「ほろよい」は、音楽を聴く時間も素敵な形で潤してくれるでしょうね。佐藤さん、「ほろよい」とともに楽しんでいただきたいご自身の曲はありますか？

佐藤　“Summer Gate”がオススメです。ぜひ聴いてみてください！ 私も「ほろよい」を飲みながら、好きな音楽を楽しみたいです。