【速報】DOES、活動休止前最後の一夜。10年間の感謝と再会の約束が交錯した熱演を観た!

【速報】DOES、活動休止前最後の一夜。10年間の感謝と再会の約束が交錯した熱演を観た!

「10年間たくさんライブをやってきたけど、今が一番楽しい!」――氏原ワタルの万感の言葉の通り、2度のアンコールを含めトータル3時間半に及んだ一夜は、間違いなくDOES史上最高の熱量に満ちたロックアクトだった。

DOESのメジャーデビュー10周年記念ライブ「Thanksgiving!」は、今月初めに発表された無期限活動休止宣言によって大きく意味合いを変えた。
それでも、いやだからこそ、休止前ラストライブとなった今回のステージは、10年間のDOESの歩みの確かさと、彼らが作り上げてきたロックの強度を、赤坂BLITZ満場の観客と分かち合うような、濃密な一体感に満ちていた。

3ピースロックの美学も、サポートギター=オサムを加えての4人編成も盛り込みながら、そのバンドヒストリーを2部構成でぎっちり凝縮したこの日のアクト。
ワタルは新たにバンドを始めることを宣言していたし、赤塚ヤスシ/森田ケーサクも休止後はそれぞれの道を進むと告げていた。それでも、今回のライブが「別れの儀式」ではなく「再開の約束」としての希望を備えていたのは、彼ら自身デビュー10周年を最新アルバム『INNOCENCE』の確かな手応えとともに迎えられたからだろう。終演後にスクリーンに映し出された『INNOCENCE』時の、3人笑顔で肩を組んだアーティスト写真を見て、改めてそう思った。

最後まで笑顔で通していたワタルは、最後の一音を鳴らした後、あの白のSGを抱えたまま力尽きたように座り込んだ。「ちゃんと生きてて待っててくれよな!」と呼びかけていたワタルの言葉と、《つまんない/なんとなくつまらないよ/これで終わりなんてさ》という“明日は来るのか”のフレーズを胸に、今はただ「その時」を待つことにしたい。(高橋智樹)
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