シネカノン倒産。

シネカノン倒産。

サリンジャーが亡くなったというニュースも衝撃だったけれど、
こちらのニュースもかなりショックだ。

http://mainichi.jp/select/biz/news/20100129k0000m040138000c.html

映画配給&制作会社シネカノンと言えば、
近年では『フラガール』や『パッチギ!』といった邦画の制作配給で知られているけれど、
個人的には英国や台湾の良質な作品を日本に紹介してくれた会社、という印象が強い。

たとえばケン・ローチの『リフ・ラフ』や『レイニング・ストーンズ』、『ケス』、
『レディバード・レディバード』、『マイ・ネーム・イズ・ジョー』。
それに言わずと知れたアードマンの『ウォレスとグルミット』シリーズ。
マイケル・ウィンターボトムの『GO NOW』、『バタフライ・キス』。
シェーン・メドウズの『トゥエンティフォーセブン』。

アジア映画では、エドワード・ヤンの『恋愛時代』や『カップルズ』、
それに『クーリンチェ少年殺人事件』。
あと、大ヒットした『シュリ』もシネカノンだった。

うーむ。学生時代に足しげく劇場に通った作品ばかりだ。
ほんと、お世話になった会社だなぁという。

ハリウッド・メジャーや国内大手の映画会社が低迷状況にある中、
こういったインディペンデント&単館規模の業態が
さらに危機的状況を迎えているのは当然だろうけれど、
不況によってメジャー作品の上映館数が減ることと、
インディペンデント作品の上映そのものが無くなることでは意味が全然違う。

いち映画ファンとして暗澹たる気持ちになってしまう。
同時に音楽業界に身をおくものとしては、全くひとごとではない。
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