moon dropが歌う愛はどこまでも優しくて切ない。ツアー初日EX THEATER ROPPONGIを観た!

moon dropが歌う愛はどこまでも優しくて切ない。ツアー初日EX THEATER ROPPONGIを観た!
ラブソングの定義とは何だろうと考える。広義のラブソングと狭義のラブソングでは大きく違うだろうし、前者でいえば、人類や地球規模の愛を肯定するメッセージが内包された曲をラブソングと形容する場合もあるだろう。
一方、浜口飛雄也が歌うmoon dropのラブソングは、どの曲もすべて自身の原体験をベースにしたと思われる等身大で一人称のラブソングばかりだ。
日常風景の描写を淡々と繰り返していくスタイルは一貫としており、それがリアルに聴き手の胸に響く。
この日のライブもオープニングから本編終了までこれでもかというくらい身近にある愛を歌い続けた。それが決して単調にはならず後半に進むに連れてグルーヴが加速していく様は、ソングライターとしてボーカリストとして、そしてライブバンドとしての彼らの非凡さと成長を実感させてくれた。
昨日から始まったツアーは、秋フェスやイベント出演をはさみながら11月末まで続く。
ツアーでも披露されている立て続けにリリースされた新曲群を聴いて、ぜひmoon dropの躍進を確認して欲しい。
(海津亮)
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