中田裕二の全国ツアー「TOUR 17“thickness”」の最終公演が今月28日、東京・昭和女子大学人見記念講堂にて開催された。

中田はこの日、奥野真哉（Key）、白根賢一（Dr）、平泉光司（G）、真船勝博（B）、カトウタロウ（Backing Vocal & other）、木村ウニ（Backing Vocal & other）というメンバーを擁したラインナップでステージに臨んだ。ライブは“femme fatale”からスタート。そこからロックナンバー“リビルド”を熱唱し、「ツアー千秋楽、人見記念講堂へようこそ！　えー、女子大です。でも残念ながら、女子大生には会えませんでした（笑）」というMCの後、“静かなる三日月”を披露した。

「本当に、いろんな意味でひとりぼっちな存在になってしまったんですけども……ジャンル的にね（笑）。でも、それがすごく今、自信となっていて」と中田が語り、「このアルバムの中で、特に『これは俺しか作れんぞ』と思った曲があります」と“Deeper”を披露。
中盤は“ギミー・ナウ”、“ラフター・パーティー”、“ただひとつの太陽”といった『thickness』の流れに、椿屋四重奏時代の楽曲“共犯”のリアレンジバージョンを織り込んでいく。

「ここから先も、グルーヴィーな曲でグイグイ押していきますんで！」と言い、“誘惑”からライブは終盤へ向けにクライマックスを迎える。さらに“STONEFLOWER”“MY LITTLE IMPERIAL”、椿屋曲“恋わずらい”を畳み掛け、「みんなひとつになるための“愛の作業”を――」とコール＆レスポンスを巻き起こし、『thickness』のラストナンバー“THE OPERATION”を演奏した。

アンコールは「孤独な戦いではありますが、自分の音楽に賛同してくれるメンバーとか、みなさんすべてがあってこそのいい旅だったなと思います。今、素直に思うことは……とにかく売れたいです！　このままじゃ悔しくて、夜も眠れません！(笑)。ピカピカ光るような名曲を書いて、どんどん世の中に攻め続けていこうと思っています」と話し、“リバースのカード”から“DANCE IN FLAMES”へ。ラストはソウルナンバー“MIDNIGHT FLYER”でライブは幕を閉じた。

【セットリスト】
01．femme fatale
02．リビルド
03．静かなる三日月
04．デイジー
05．何故に今は在る
06．IT’S SO EASY
07．LOST GENERATION SOUL SINGER
08．灰の夢
09．Deeper
10．ギミー・ナウ
11．共犯
12．ラフター・パーティー
13．ただひとつの太陽
14．誘惑
15．STONEFLOWER
16．MY LITTLE IMPERIAL
17．恋わずらい
18．THE OPERATION
19．愛に気づけよ
（Encore 1）
20．リバースのカード
21．DANCE IN FLAMES
（Encore 2）
22．MIDNIGHT FLYER