福山リョウコと早見沙織が語る、『覆面系ノイズ』の衝動の源とは

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  • 福山リョウコと早見沙織が語る、『覆面系ノイズ』の衝動の源とは - 『CUT』 5月号

    『CUT』 5月号

  • 福山リョウコと早見沙織が語る、『覆面系ノイズ』の衝動の源とは
  • 福山リョウコと早見沙織が語る、『覆面系ノイズ』の衝動の源とは - 『CUT』 5月号

4月に放送がスタートしたTVアニメ『覆面系ノイズ』は、2013年に『花とゆめ』で連載がスタートした人気コミックが原作だ。現在発売中の『CUT』5月号には、原作者である福山リョウコと主人公・有栖川仁乃(ニノ)を演じる早見沙織が登場。本作で描かれる思春期特有の息苦しさや衝動はどのように生み出され、アニメ化でどのように実体を持ったのか、福山と早見がそれぞれ語っている。

『覆面系ノイズ』は、歌うことが大好きだけれど、叫び出したくなるような衝動を抱えている主人公・ニノを中心に、思春期特有の息苦しさを音楽と恋愛を交えて描いている。原作者である福山は、「これがわたしだ」と思って描いているわけではないと語るが、ニノが持つ衝動には、自身の漫画家としての姿勢にも共通する部分があるいう。

福山「マンガに対する満足を得たいと思って描いてるけど、結局ずっと得られてないです。たぶん、得られたらもう描かないと思います。(中略)ニノのセリフで、『渇望が消えたら歌えない』っていうのがあるんですけど、あれは初めて自分を投影して描いたような気がしますね。きっと、自分も渇望が消えたら描けなくなるとだろうなあって思います」

一方早見沙織は、ニノを演じる際、音楽面でも感情面でも、「学生時代に『もう開けないかも』って思っていた引き出し」を開けるような感覚があったと語る。この作業を通して、彼女自身の声優としての表現方法について、新たな気づきがあったようだ。

早見「(ニノを演じる場合は)常に衝動的な引き出しを開けっ放しでやっていく感じだけど、自分の中にもあるものなので、そことどうリンクさせていくかを意識して、『わかるな』って思うところを中心に切り口を広げていく感じですね。表現をするときはそういう衝動のほうが大事かもなあ、と思っていて。それをはっきり自覚させてくれるような作品なのかもしれないです」

原作者と声優、それぞれの立場から『覆面系ノイズ』の持つ「衝動」の源に迫る、必読のインタビューだ。

『CUT』 2017年5月号
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/143692
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