ジョン・ライドン、PiLの新作のテーマやなににも捉われない現在の境地について語る

ジョン・ライドン、PiLの新作のテーマやなににも捉われない現在の境地について語る

ジョン・ライドン率いるパブリック・イメージ・リミテッド(PiL)は『This is PiL~伝説をぶっとばせ』以来3年ぶりとなる新作『What the World Needs Now...』を9月4日(金)にリリースすることを明らかにしている。

新作は通算10作目にあたり、スティーヴ・ウィンウッドがコッツウォルズに所有しているウィンクラフト・スタジオで制作され、作業はすべて自己資金でまかなわれたという。先行シングルは"Double Trouble"で、8月21日(金)に10インチ・シングルとしてリリースされる予定で、カップリング曲は新作からの"Bettie Page"、ボーナス・トラックの"Turkey Tits"になるという。

プレス・リリースでジョンは「在庫切れする前に今買ってくれ」とコメントしているが、ペイスト誌に対し、新作についてタイトル『What the World Needs Now…(今世界が必要としているものは…)』にひっかけて次のように解説している。

「今世界が必要としているものがなんなのかってことは俺は言わないよ。点々のところはみんなが勝手に穴埋めするところだから。俺はそういう説教臭いことを言うたちじゃないんだ。ただ、別な考え方みたいなものを提供してみて、遠巻きにどうなるか見てるんだよ。だから、俺は本や映画やテレビが大好きなわけで、人間がやってることならなんだって俺には最高なんだよ。ろくでもないもんだって、見方を変えれば洞察に満ちたものになるんだよ」

「たとえば、俺はイケメンなんかじゃないからね。むしろどっちかというと不細工だよね。でも、そのことを俺はしっかり利用してきたんだ。それと俺は他人の価値で自分の人生を設計したりはしないからね。俺には自分の価値体系があって、それは他人のよりよっぽどすぐれていると思ってるんだ。俺の価値観は誰のことも傷つけないし、誰にでも開かれたようなものなんだよ。ある時期まで俺はメディアによって、とてつもなく偏屈で意地の悪いキャラとして歪曲されて、映画で演じる分には最高だけど実生活ではとてもやっていけない立場に追い込まれてたんだけどね。でも、最終的にジョニー・ロットンが勝ったのさ。あらゆる先入観に俺は打ち克ったんだ」

「(ザ・セックス・)ピストルズはそうした意味で最初の試みとして最高のものだったんだ。なんていう新兵訓練所だったんだろうと今振り返ると思えてくるんだ。でも、解散したことは正しかったと思うよ。それ以来、パブリック・イメージ・リミテッドが俺のライフワークとなってきたんだ。俺の心臓の鼓動もこのバンドといる時が一番調子いいんだよ」

なお、バンドは新作リリースとともにイギリスとヨーロッパ・ツアーに乗り出す予定になっている。

『What the World Needs Now…』のトラックリストは以下の通り:
'Double Trouble'
'Know Now'
'Betty Page'
'C'est La Vie'
'Spice Of Choice'
'The One'
'Big Blue Sky'
'Whole Life Time'
'I'm Not Satisfied'
'Corporate'
'Shoom'

(c) NME.COM / IPC Media 2015
公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする